20241020
10/13 東京超低山、二座目はシルバーパスでのアクセスが楽な飛鳥山(北区王子 標高25.4m) 第一座から1週間です。
5:45起床 6:30一番(始発ではない)バス乗車 6:47千登世橋下車 徒歩で都電鬼子母神前へ 7:03鬼子母神前乗車 7:28「飛鳥山」で降りずに、一つ先の「王子駅前」下車 自宅から1時間強で山麓に到着。服装は、前回とほぼ同じ。
腹が減っては登山は出来ぬとばかりに辺りを見渡します。周辺には、マクドナルド、すきや、立ち食い蕎麦、こじゃれたカフェが、この時間、OPENしています。そういえば、今日は、3連休の中日。駅周辺も比較的静かです。選挙に望む陣営が打ち合わせをしていました。(ビラ配りは8時から?)
少々、迷いましたが、すきやに決め、松屋の朝定食のようなものはないかと、店頭メニューをじっくり調べます。よく判らないまま、店内に入り受付カウンターに進んで、ようやく朝メニュー290円を見つけ、ほっとしました。
幾つかある朝メニューの中で、「まぜのっけ定食」を注文。(大盛と言っていないのに)特盛サイズのごはん、味噌汁、オクラ、温泉玉子、鰹節、冷奴。コストパフォーマンスに納得しながら、滞在15分。
駅前で、マップを見ながら、攻略ルートを定めます。登山口正門らしきところから、「アスカルゴ」というモノレールが出ているようですが、はなから、これに乗るつもりはありません。もともと運行時間は10:00~16:00。無料なんですね。
結局、『東京まちなか 超低山』推奨ルートに落ち着くことに。秋晴れで、とても気持ちの良い気候です。JR京浜東北線と飛鳥山のあいだの細い道を150mくらい歩くと、「飛鳥の小径」という登山口があります。ここで前回学習した通り、半袖ポロシャツの上から薄い黒地のトレーナーを着込みます。
さあ、準備万端、いよいよ登山開始!急勾配の石段を、ゆっくりゆっくり踏み締め、上を目指します。自分は、いま、山登りに挑戦しているのだという気持ちの高ぶりが、ふつふつと湧き起こって来ました。途中、視線を斜め後ろに移すと、視界を遮るもののない光景です。
登り始めて、やはり、このルートが正解でした。「飛鳥の小径」ルートは、標高差25mをじっくりと堪能できます。これと対照的に、山の反対側(都電駅「飛鳥山」で下車してしまうと)からのルートを選んだ場合、「王子駅前」から「飛鳥山」まで飛鳥山をぐるりと登り坂になっているため、道路と山との高低差が乏しく、登山のダイナミズムに欠けてしまいます。また、登山口に入るとすぐ広い駐車場があるのも、少々興醒めです。(このことは、上に登って知ったことでした)
数分(1~2分)で登り切ると、そこは想像以上に広い平地です。児童用の遊具が意外でした。 朝8時にしては(だからか)多くの人。散歩する老人、ランニングする中年男性、小さな犬を散歩させている若い女性、ベンチに座って話をしている二人の老女、ベビーカーを押している若い男性、樹木を相手に空手の稽古をしている年齢不詳の男性・・・等々。
私は、ひとまず全体像を確かめるには、この広い楕円形の台地を一周しようと反時計回りに歩き始めます。JR王子駅至近なので、電車の音がうるさく感じます。こればかりは、如何ともしがたいことですが、私的には大きなマイナスポイント。慣れれば気にならなくなるのかもしれませんが、この音に慣れるには相当、回数を踏まねばなりません。
健康志向に違いないウォーキング中の女性に引きずられて、自然と脚の運びも軽やかになります。そうこうするうち、楕円の長辺から短辺にカーブするあたりに来ました。この突端がビューポイントのようです。残念ながら、動こうとする気配のない観光客(?)が立ち続けていたので、そこからの眺望は叶いませんでした。
突端から50m後退すると、芝生となっている地表に山頂モニュメントがあり、ここがこの山の最高地点のようです。標高25.4m。写真に収めます。
芝生を静かに少し進むと右側に公衆トイレが見えます。用を済ませ、朝食後の歯磨きをしようと予め用意した歯磨きセットで、洗面鏡の前で歯を磨き始めた処で、朝の仕事の始まりでしょうか、清掃員が入って来て仕事を始めます。邪魔にならないよう、歯ブラシを咥えたまま、トイレの建物から、公園のオープンスペースに出て、歯磨きを続けました。
気持ちの良い朝の空気の中、歯を磨くのは、初めてでしたが、癖になりそうな、得難い体験でした。まばらとはいえ、公園の洗面所の外は、通行人が行き交う所ですが、大目に見てもらいましょう。
さっぱりしたところで、再び歩き始めます。すると、右手に、紙の博物館、北区飛鳥山博物館、渋沢史料館の3館が並んで建っています。開館時間前なので、入館に悩む必要がありません。
更に進むと近代日本の礎を築いた明治の大実業家、渋沢栄一が晩年を過ごした住居(空襲で焼失)の庭園、旧渋沢庭園が見えてきました。広そうです。9時開門まで、30分弱。折角だから、待つことにしよう。近くに売店がありましたが、ここも営業時間前。ところどころにベンチがあるので、座ってスマートフォンを弄りながら、朝の日向ぼっこ。
やっと時間となって、庭園に足を踏み入れます(入園無料)。 「晩香盧」、「青淵文庫」が有名(共に国の重要文化財)。土曜の午後のみ公開。
約30分の散策。庭園を満喫。 09:30 登りとは別ルートで、朝の飛鳥山を堪能した満足感に浸りながら下山。 09:40 まだ、朝のコーヒーを飲んでいなかったのでマックに入ります。
コーヒーだけのはずが、結局、ソーセージマフィンコンビ240円を注文してしまいました。 一仕事終えた満足感で、罪悪感なくおいしくいただきました。
その後、往路を戻り、11:10無事帰館。総行程5時間の山登りでした。