20250424
4月20日 曇天の下、高松料金所から首都高に乗り、東北自動車道をクルージングして2時間で宇都宮ICです。ICから近い餃子店を予め調べておいたのですが、ナビ通りに走っても、最後の数百メートルが非常に分かり辛く、ナビとスマホを駆使し、2回のUターンを経て漸く店の前に到着。
とてもじゃないが、初めてだと真っ直ぐに辿り着くことは至難の業です。
クルマが1台、先客1人がカウンターに。
営業時間は11:00~14:00。只今、13時過ぎ。彼女が引き戸を引き、”二人です”、”お二人ならOKです。ご飯が二人分しか残っていません” ”よかった!” 彼女が店内に入ります。クルマを閉め、私も後に続きます。長形のテーブルに向かい合って座ります。メニューは、焼き餃子定食、焼き餃子、水餃子、スープ餃子。
定食二つは量が多過ぎると、60~70代とおぼしき人の好さそうな店主がまず宣言します。注文を決定するまで、以下の遣り取りが必要でした。店主の、”手作りですから—”と餃子の餡を皮で包んで実物サイズを見せてくれ、機械で作ったものとは大違いであることを力説します。カウンターで焼き餃子定食を食べている若い男性も、”定食でこれだけあります。量は多いですよ。”と食べている餃子とスープを私たちに見せて店主を助太刀します。結局、焼き餃子定食、焼き餃子、水餃子を各1の注文をすることに落ち着きました。
<相当な拘りを持って作っているに違いない。これなら間違いなさそうだ。>と内心の私の声。
厨房には店主ひとり、客対応はパートの女性一人。注文を受けてから作り始めるので、当然時間が掛かります。待つ間も期待感が膨れます。
10分位だったでしょうか。途中、件の若い男性が食べ終わり、店を出て行くので、私たちは、ちょっと頭を下げ声を発し、彼は、停めてあるクルマに乗り込みエンジンを掛けました。
更に5分、まず、定食に付いてくるサラダがやって来ました。一口食べてみます。とてもうまい。新鮮野菜に違いなく、東京で食べるサラダとは一段違う。彼女にもお裾分け。
そして、餃子定食本体がやって来ました。多めのご飯、大きなこんがり焼けた餃子6ケ、そして驚く勿れ、大きな椀に入った熱々のたっぷり野菜に肉団子の胡椒の効いたスープ。これだけで、相当の料金を取られてもおかしくない。続けて、皿に乗った野菜メインの大量の具が詰まった大きな焼き餃子と椀に入った水餃子が。
餃子祭りが始まりました。
”うまい”、”美味しい”、”熱い(私にとって、最上級の誉め言葉)”、”安い”。
”この料金で儲けは出るんですか” ”家では、とてもこの値段で作れません”と彼女。
”野菜が高かったときは、売れれば売れる程、赤字でした。””このところ、野菜の値段も落ち着き、一息ついてます。通販で、何とかなっています”
確かに、この値段は安過ぎる。700円の焼き餃子定食、是非、800円に値上げしてください。焼き餃子単体、水餃子単体各350円も400円に。(私の内心の声)
食べながら二人、顔を見合わせ、”決まりだね”、”日光へは宇都宮で途中下車してランチに餃子!”
大大満足で、店を出るとき、”年に3回くらい日光に行きますので、また寄らせて頂きます。”
店主も笑顔。
高齢読者諸兄姉、日光行くなら、宇都宮で途中下車して、一度食べてみて下さい。私が太鼓判を押します。「だんらん」です。