20250420
<ワインデカンタの底にこびり付いた水垢の取り除き方>
数日前お買い上げ頂いたワインデカンタをお客様に発送する前に仔細に状態を点検した処、底部に水垢がこびり付いていました。中性洗剤で洗ったり、ボトル洗浄ブラシで擦ってもうまく行きませんでした。こうなると厄介です。
東京都公安委員会から許可番号を得ている「古物商」として、警察への届け出を「美術品商」、名刺には「美術商」と謳っている身としては、何とかしなければなりません。
必殺技の出番です。
昨日4/18、近所のどらっぐぱぱすで、入れ歯洗浄剤「新ダブル洗浄ポリデントプレミアム」108錠+6錠増量948円(もう1軒のドラッグストアよりも10円程度の廉価)と精製水150円台?を購入しました。
手指の脂・指紋が付かぬよう左手に極薄の白のゴム手袋、右手に着脱容易のエンボス加工Lサイズポリエチレン手袋(2年前にdcmで1箱購入しました。これまで使ったどのポリエチレン手袋よりも秀逸であると評価しています。)を嵌めます。改めてデカンタを水道水で洗い、注ぎ口の下2cm位まで(大量の泡が発生して注ぎ口から溢れ出てしまわぬように)注水します。
デカンタの容量は1リットル弱ですので、ポリデントは、150cc1錠換算で6錠必要です。
ポリデントの錠剤の口径は大き過ぎるので、そのままでは、デカンタの注ぎ口を通過できません。指で圧迫して錠剤を二つに砕き入れます。
透明な水が瞬く間に緑色に変色します。ボトルの底から大量の泡が発生し上昇して行きます。
人間は焚火の炎を見ると落ち着くと言われていますが、ボトルの底から立ち昇る泡を見ることもそれに通ずることを発見しました。
昼に開始して、一晩置いても良かったのですが、寝る前に、ポリデント溶液を、デカンタを逆さにして吐き出させ、水道水で十分に洗い流します。底部の水垢は綺麗に取り除かれていて跡形もありません。大満足です。しかし、この後の作業が大事です。最後の仕上げとして、精製水です。
精製水のプラスチックボトルの口は、直径2mmくらいの細い噴出口となっていて、ボトルを手で圧迫する(プラスチック製ですから手で押すとへこみます)と噴出口から精製水が飛び(流れ)出る仕組みとなっています。
まず、デカンタボトルの注ぎ口からボトルの内壁を伝わるよう全方位万遍無く精製水を噴出させて流し入れます。その量100cc程度。これで内壁に付いていた水道水の大部分を精製水が摂り込んだことになります。そうして、その使用済み精製水をボトルを逆さにして棄てます。
次に、プラスチックボトル半量程、再びボトルの口から流し入れます。そうしたら、ボトルを両手で持って、縦横斜めに振り、右左回転させること数十秒。水道水を完全に精製水で摂り込み、無害化させました。そうして、最後にデカンタボトルから使用済み精製水を吐き出させ、ボトルを逆さにして良く振って水を切ります。
それでも、内側には水滴が多く残った状態ですが、精製水ですので、気にすることはありません。一晩置くことにします。
翌朝、出来映えを調べてみると、実に美しく仕上がっていますが、まだ、内側に水滴がところどころ残っています。自然乾燥させても良いのですが、時間短縮の為、また、水滴の跡が付く危険性を摘み取って置くためにも、ヘアドライヤーを使用します。
冷風を強にして、ボトルの口を目掛けて吹き付けます。ドライヤーの角度によっては、”ぼ~~”と低い大きな音が鳴ります。30分弱で乾燥終了。
気になる仕上がりは?
我乍ら、”いい仕事しているなぁ” です。
高齢読者諸兄姉、ガラス容器にこびり付いた水垢、メガネの汚れには、ポリデントがお奨めです。使用上の注意をよく読んでからにしてください。水道水を拭い取れないときは、精製水です。