20251017
このところ、英単語の勉強に勤しんでいて、英和辞典を手に取る回数が多くなっています。
思えば、高校入学時に研究社『新英和中辞典』(¥1,000)を手にして以来、三十代半ば迄、主にこの辞書を使い続けておりました。(いまだにビニールカバーです。)その後、使いこなせないと分かっていながらも、英語・国語を問わず辞書遍歴が始まりました。(今では、それなりの数の辞典・事典を書架に並べています。)
そして、転機は訪れます。65歳で再雇用定年となり、会社退社の記念として自分に何か買おうと思い起ち、あれこれ迷った挙句、英和辞典を買うことにしました。
「そういえば、自分は、多くの辞書を持っているが、革装は、贅沢過ぎるとして、全ての辞書が並装だな。今際の際に、”革装の辞書を使ってみたかった”と悔いることは避けよう。」と思うに至ったのです。(生粋の江戸っ子を任ずる男が、臨終にあたって、”死ぬ前に、蕎麦につゆをたっぷりと付けて喰いたかった”という落語の小噺がありますね。)
当時(2018年秋)、出版されたばかりで評判の良かった『コンパスローズ英和辞典 革装』研究社(6,300円+税)(因みに並装は、3,500円+税)(いま、研究社のホームページで確認しましたら、革装は、「売り切れ、重版未定」となっています。並装は購入可です)に狙いを定めるも、八重洲ブックセンターの辞書売り場で、最後の決断(どの辞書を選ぶのかではなく、本当に革装を買うのか)を下すまで暫し立ち尽くたことを思い出しました。
”辞書を買うのはこれが最後。最後は革装!”
以来、7年間、時折、使っていて、最近は、使用頻度がとても多くなっています。
昨日、中村橋のマックでこの辞書を手に取り、手触り、風格、存在感・・どれを取っても並装では、得られないに違いないとしみじみと満足感に浸って、革装にして良かったとつくづく思った次第です。(私が高齢者だからであっての感想です。)
高齢読者諸兄姉、これから英和辞典を買おうと思われるなら、革装の辞書、お奨めです。