東京超低山箱根山

20241110

11/7(金)は、東京超低山三座目「箱根山」の登頂を目指します。神奈川県の箱根山ではなく、東京都新宿区戸山 二丁目にある箱根山です。戸山公園の中にあります。

大塚のクリニックで痛風の薬を貰った後、箱根山に向かうため、12時10分頃、都電「大塚駅」から真っ直ぐ1本で都電「面影橋」に向かいます。降車停留所は、「面影橋」の次、終点「早稲田」でも良かったのですが、殆ど乗り降りで利用して来なかった「面影橋」にしました。

面影橋で降りて、戸山公園を目指して歩き始めました。念の為、グーグルマップを開いてナビの誘導に従うことに。地図の読めない男は、「南方向です」と言われても、東西南北が分かりませんので、時間を無駄に消費しています。

迷い迷って、また、初めての道もあって、25分くらい掛かって、公園の早稲田口に到着。そこから直ぐには、公園内に入ることはせずに、公園に沿って緩やかな上り傾斜となっている箱根山通りの歩道を公園を右手に見ながら歩き進みます。

緩やかな傾斜とはいえ、少しずつ上に向かっているので、早くも登山気分です。順にアスレチック広場、いきいき広場、運動広場を横目に見ながら、歩を進めます。約200m進み、運動広場を区切る角まで来ました。ここで右折して、箱根山通りを外れます。

ここが都内とは思えぬ程の木々を左手に見て、クルマがぎりぎり擦れ違える、樹枝で日陰となっている細い道を200mほど進むと箱根山西口登山道があります。標識の向き加減か、こちらからは、近くまで寄らないと入口が分かりません。

入口に立って先を見ると長く伸びる登山道の一部はアスファルト舗装がされています。数十メートルで、すぐに左手に円形劇場の舞台でしょうか、黒茶色の鉄製の5本の支柱とその上をラウンドするリングが見えます。小さなポスターがあって、よく見ると数カ月前に終了した野外演劇祭の参加団体募集で、この場所は、「陸軍外山学校軍楽隊 野外演奏場跡」と記されておりました。申し訳程度にベンチが2基、設置されています。このすぐ先に段差の浅い15段(写真確認しました)の階段があって、登った正面10m先に「箱根山」と揮毫された大きな石碑に出くわします。

隣の石碑には、この公園の歴史が刻まれています。

この地区は、其の昔、源頼朝の武将の領地であったこと。江戸時代には徳川家尾張藩の下屋敷であり、別邸・庭園として利用されていたこと。明治からは、陸軍戸山学校用地となり、戦後は国有地となり、現在は都立公園となっています。山は、自然の山ではなく、人工の築山で、函根山、箱根山と呼ばれるようになったこと。

石碑からすぐに登山道です。手摺が付いています。下から上を見ると、途中カーブしていて、頂上が見えません。スマートフォンカメラで覗くと、とても長く急峻な登山道に見えます。第1歩を踏み出すとす、いよいよだな、の感じになって来ます。2歩目、3歩目と足を進めますが、階段の段の高さが結構、高く感じます。このときが、今回の登山のハイライトでした。

ラスト4、5段辺りから頂上が見え始めます。平べったい頂上なので、視線の向こうに西新宿の高層ビルが見えます。息も切らさず、登頂成功。標高44.6mと記された標石版が据えられています。同年齢の男性が掲示の文言を読んでいます。若者がスマートフォンではなく、カメラを構えて写真を撮り続けています。私も、秋晴れの下、四方を眺めます。流石にいい気分です。ここでは写真がお約束ですので、数回シャッターを押しました。

山頂には、いくつか案内掲示があって、そのうちのひとつに「箱根山頂上使用のおしらせ」というのがあって、”天体観測会実施のため、令和6年11月10日(日)17:00~20:00 雨天中止” とありました。まさに、これを記している本日只今開催中ということですね。残念ながら、いまこの瞬間は曇天です。これから、好転して秋の星観測が可能になると良いですね。

10分弱、大きな四角形の木製ベンチに座って、頂上滞在した後、下山です。

少し遅い昼食の時間です。新大久保が歩いて行ける距離なので、こうなると韓国ランチ一択です。

早稲田口から来たので、下りは大久保口方面ですが、下る途中で、二股に分かれる道を反対方向に進んでしまい、いつものことですが、遠回りする羽目になりました。

明治通りを左折して進みます。遠くに大久保通との交差点が見えるのですが、なんとラッキーなことにすぐそこにバス停があって、待つ人数人。ベンチは空いており、一休みしながらバス待ちです。都バスが来るまで3分。僅か1区間で降りるのは気が引けましたが、他の人も数人、降車したので、彼らに紛れて降車しました。以前の投稿でも記しましたが、”何という贅沢なバスの使い方”でしょう。

僅かな時間でも休憩出来て、リフレッシュした気分で、新大久保に向かって大久保通を歩き始めます。

ここは、懐かしい場所です。大久保通から1本入った、ちょうど、大久保通の交差点の裏側辺りに其の昔、家内が友人と二人で借りていた一軒家(今もそのままあるらしい)がありました。当時(40年前)は、韓国料理店の記憶はありません。

通りの右側に絞って、ランチに相応しい店を探します。とんかつ、台湾料理、ラーメン・・どれも美味そうですが、いまは、論外です。

これは!という店がなかなか見つかりません。結局、駅まで100mくらいまで来たところで、ウィンドウのメニューのランチ980円を安いなと思いながら、眺めていたときに、”どうぞ”と店員に呼び込まれて、そのまま店内に。

出されたメニューに、ランチより100円安い「今日のランチ880円)(味噌チゲ)+小鉢4品(定食には無料で付きます)」を見つけ、必然的に、これを注文。登頂達成記念にビールでもと思いましたが、メニューを見ると450円です。本体に比してアルコール比率が高過ぎます。却下。

先に小鉢4品とご飯が出て来ました。箸を付けると、運動した後なので、なにもかもが驚くほど、うまい。これでは、メインが来る前にごはんを食べ切ってしまうと急ブレーキ。半分キープしたままメインを待ちます。

数分後、待ちに待ったメインです。味噌チゲ、これも実にうまい。繰り返しになりますが、これで税込み880円!です。

満腹満足で店を出て、再び歩き始めます。新大久保駅を通り越して、そのまま大久保駅に向かい、その先に、バス停「大久保駅」があります。さすがに足が痛いのですが、気分は上々。バス停で5分待って、やって来た関東バスに乗り込み、乗車30分、徒歩10分で無事帰館。

標高44.6mは、難しくは有りませんが、最寄りの公共交通機関(私の場合は、バス、都電、都営地下鉄)から麓まで歩き、その後、頂上まで登山、頂上から下山し、再び公共交通機関まで歩き続けることが、結構な運動量となっています。

超低山登山。体力の弱い高齢者には最適です!翌日、翌々日と心地良い体の痛みが、全身に効いている証拠です。 11/10 18:35投稿

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