日光紀行 その1

20240808

7/24-26の2泊3日の日光紀行です。

24日9時過ぎに家を出て首都高、高松入り口から途中3回の休憩を挟み、東北自動車道から日光宇都宮道路をひた走り、4時間ちょっとで日光ICに。東北道サービスエリアで食べた神戸屋「バナナチョコクリームサンド」が初めての味で感動もの。ボリュームたっぷり、二人でシェアして丁度良し。(自宅出発前に牛乳とバナナを腹に収めていましたので)。読者諸兄姉には、一度は食べてみてと思います。渋滞もなく快適なドライブ。高速からの眺めは、桜真っ盛りだった4月のときと較べるのは酷というもの。

13時過ぎに、前回と同じ道の駅にクルマを停め、家人が予め調べておいた道の駅裏手にあるレストランで昼食を摂ろうと訪れるも夏の間はランチ営業休止の貼り紙が。

仕方なく、来た道を戻って、駐車場へと歩き始めます。道沿いに幾つか店があるも食指が動かず、遣り過ごすつもりでしたが、小さな食堂の前を通ったとき、店の中から客の賑やかな声が聞こえて来ます。道路の反対側には、大きな駐車場があって、数台分がその食堂専用となっていました。

複数の客と専用の駐車場スペース・・・、これはいけるかもしれないと考えを改め、思い切って、入り口の引き戸を開け、中を覗くと・・・

店の中には夫婦と子供たちの4人連れが3台あるテーブルの真ん中を陣取っています。厨房に70代後半の女性と、フロアに70代前半の女性。「しまった、早まったか!」と内心思っても後の祭り。仕方なく、私たちは、手前のテーブルに。(奥のテーブルには、60代の女性が座っていました。店の関係者?)

メニューを見ると、とんかつ、かつ丼類が看板料理らしい。私は、メニュー最初に記されているとんかつ定食900円、家人はかつ丼800円を注文。メニューを眺めているときに、カナダ人(後で知ったことですが)家族4人が入って来ました。テーブル席は、いっぱいなので、カウンターに4人並んで座ります。

これを見ていた私たちは、当然、父親(40~50代)と母親(同)に席を変わりましょうと申し出るも固辞されたので、無理強いはしませんでした。彼らはとんかつ定食2つと麺類を頼んでいた様子。

そうこうするうちに、まずかつ丼が来ます。家人は猫舌なので、冷めるまでの間は、私がひとくち、ふたくち。全く期待せずに待っていましたが、思いの外、美味。うまいよと言いながら丼を彼女に戻し、彼女も食べ始めます。彼女も強く頷きます。

そしてとんかつ定食が来ました。ボリュームのある、優しい味のとんかつで、とてもうまく食べられました。そして、この値段。

日光(どこへいくにもですが)に来るたびに道の駅に寄りますので、この店は、非常時のときの駆け込み用として位置付けたいと思います。

この日の夜は、部屋で食べることにして、道の駅で玉子サンドと焼きそばサンドを組み合わせたサンドイッチと笹にぎりと牛乳500ccを購入。

さて、チェックインの15時を目指して宿に向かいます。奥日光ホテル四季彩です。奥日光は標高が高いところで1300mですが、ホテルは中禅寺湖畔にあって1,250mくらいです。夕方になると網戸にしておくと冷気が入って来て、風呂上りでも時間が経つにつれ、寒くなります。

客室タイプは選べないプランでしたが、部屋の紹介写真がベッド2台の部屋だったので、勝手にベッドだと思い込んでいましたが、和室で蒲団が敷いてありました。部屋は十分な広さです。

チェックインを済ませ、旅装を解き、地下の温泉に行きます。エレベータが備えられていず、急な階段を利用します。これは、大きなマイナスポイントです。源泉掛け流しで露天風呂もあります。湯温は38度とややぬるいので長い時間、浸かっていられます。私は、露天風呂に浸かり、視線の先が(木々で隠れてよく見えませんが)中禅寺湖です。

蜻蛉が飛んでいます。湯船の縁に翅を休めているものもかなりの数です。ゆったりと湯面から顔をのぞかせて(地獄の黙示録の主人公の如く)、ぼ~っと辺りを眺めていると、湯面になにか浮いていて、それが蜻蛉だと0.5秒で判ります。このまま放っておくとどうなるかは明白なので、そっと両手で湯ごと掬います。無造作に湯船の外に投げ放つと、仰向けに地面に落ちたら、なかなか姿勢を戻せない筈ですので、湯船から両手を伸ばして、草叢に静かに下します。成功です。

少したってもう1匹、浮いていたので同様に。なんという蜻蛉かは、分かりません。

ここの温泉は、熱くない分、からだに優しい感じがします。後で聞いたら、家人の脚が、ホテルの庭先・駐車場を歩いても痛くならないのは温泉のお陰と申しておりました。

1Fロビーにドリンク無料のラウンジがあって、時間限定でアルコール(スパークリングワインのみ)もあり、広々として寛げます。

その後、夕食前と翌朝、都合3回、温泉を満喫しました。(そのたび、ロビーでワンorツードリンク)

旅館の夕食はボリュームが多すぎるので、夕食なしで朝食付きプランを選択しました。道の駅で買って来たサンドイッチと笹めしを部屋で食べます。これから旅館に泊まるときは朝食付き(夕食は付いていない)プランを原則としたいと思います。

あくる日は、朝食が8時半、チェックアウトが10時なので、朝食前に朝風呂です。私一人で露天風呂。(後から中国人らしき若い男が静寂を破ります)湯船で大の字になって温泉を楽しみます。

部屋に戻って朝食会場へ。朝食でさえ大ボリューム(夕食なしで正解)でした。大変満足。

10時丁度にチェックアウト。23,000円+入湯税。この値段であのお風呂と朝食。言うこと無しです。

思うに、旅館に宿泊する際は、(今回宿泊先は名称はホテルですが、実態は旅館です)1泊2食付きは、高齢者にはボリュームがあり過ぎて、食べ切れないと思います。1泊朝食付プランを選んで、夕飯は、その街の食堂・レストランにするか、スーパー・コンビニで軽食を買って部屋で食べるかにするのも面白いと思います。

さて、チェックアウトして、次なる目的地は、奥日光湯元温泉の源泉地です。

少し高台のホテルから数十メートル降りると中禅寺湖周遊道路です。右折(湖を左に見ることになります)して、快適なドライブの始まりです。時刻は朝10時過ぎ。今回の旅行のハイライトになったわけですが、緑の並木から零れる朝の光を浴びながら時速50kmで走ります。4月のときは春爛漫で感動しましたが、この夏の緑はそれに勝るとも劣りません。直ぐに右手に中善寺金谷ホテルが見えてきます。車窓から見るこのホテルは完璧です。(東京に戻って、直ぐ、HPを開いて9月に予約する寸前まで行きました。大規模修繕の真っ盛りでルーフバルコニーの修繕の時期と重なるので、断念しましたが)。

龍頭の滝、戦場ヶ原、湯滝を過ぎて、湯の湖でクルマを停めます。落ち着いた湖です。湖畔を少し散策してから日光湯元ビジターセンターに立ち寄り、30分くらい、この辺り一帯の観光情報を確認します。地元紹介映像があって、これが実によくできていて、また来なくちゃと思わせます。

クルマに戻り、奥日光高原ホテル(過去4回宿泊、うち2度は愛犬と。温泉が格別)の湧水、日光白根水を2ℓペットボトルに汲みます。(前回はアルミのボトルで失敗しました)。その場でも飲みましたが、以前ほどの感動はありません。物事、回数を重ねるに連れ、感動は薄れていくものですね。

次に、目と鼻の先の湯元温泉の源泉です。源泉近くには専用駐車場がありませんので、数百メートル離れた駐車場にクルマを停め、源泉地まで5分ほど歩きます。(この時点では、温泉寺境内から木道が伸びていて、そのルートからのアクセスがベターであることを知りませんでした)

源泉湧出地点を小屋で覆っていて、湯煙が立ち昇っています。点在している小屋には〇〇の湯と表札があり、辺り一面、硫黄の臭いで充満しています。何枚か写真を撮りました。

温泉寺が近くにあって、木道が敷設されていました。湯ノ平湿原を見渡しながら、湿原に隣接している源泉地を木道に立って望むことが出来ます。蜻蛉が乱舞しています。標高1,300mの穏やかな景色です。木道を通って駐車場まで戻る途中、狭い木道上で遠足の小学生の集団とすれ違います。”こんにちは”と発すると”こんにちはー!”と返ってきます。

木道を過ぎ、寺の境内の通路を歩いていると南米人らしき中年男性が運動靴を手に持ち、砂利道を裸足で歩いて来ます。すれ違うときに、思わず”OK?”と声を掛けると”OK!”との返事。少し後から家族に違いない、夫人と10歳未満の2人の息子ともすれ違います。いまだに彼の裸足の理由が分かりません。

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