南紀白浜熊野紀行4

20250319

2/16 旅行2日目 どうしても早くに目が覚めてしまい、6時頃、無人のジムで30分程、軽くトレーニング。殆ど汗は搔きませんでしたが、部屋に戻ってシャワーで汗を流します。TVを観ながら小休止。各部屋に新聞が届けられていた頃(せいぜい5年前)が懐かしい。

9時に3Fレストランへ。

男性係員にテーブルに案内され、玉子料理が選択できますとテーブルに備え付けられた小さな用紙を渡されながら、記入の仕方の説明を受けます。私は、目玉焼き、スクランブルエッグ、オムライスの中からオムライスを選びました。(彼女はパス)

オムライスの項には、可能なトッピングの種類がずらり記されています。希望のトッピングに〇を付けるのですが、本音は全部入りと行きたいところですが自重して、5~6種類に留めました。コーヒーもテーブルに届きました。一口飲んで、さあ、出陣。

このホテルのビュッフェ形式の朝食は、とても満足度が高く、これまでの滞在では食べ過ぎて来ましたので、今回は、自信はありませんでしたが、ややセーヴすることにします。

どれから攻めようかと思案橋。まずは、小さなグラスに入った4,5種類のジュース・スムーズィーと通常サイズのグラスに自分で注いだ牛乳を小振りのお盆に立錐の余地なくと並べます。(二人分です)それをテーブルに戻して取って返します。

忘れてならないのが紀州名物 南高梅の梅干。

紀州南高梅(なんこううめ)の日本一の産地、南部町(みなべまち)(和歌山県日高郡)は、黒潮紀伊水道の影響を受けて寒暖差の小さい温暖な気候と多雨多日照時間、南部町で産出される瓜渓石(うりだにいし)(梅の生育に必要な炭酸カルシウムの含有率が高い)を多く含む栽培土と、条件が揃って品質世界一との評価。

このホテルには1泊、1拍置いて3泊(笑ってくれましたか)で計4泊しましたが、各朝食とも3種(塩分少な目、塩分普通、紫蘇漬)1個ずつ食すこととなりました。(ホテルの1F売店に、レストランで供された梅干しを販売していて土産用に数個、最終日チェックアウトの際、購入しました。)

ごはんを避け、パン少量、肉、チーズ、野菜、フルーツ、焼き魚、味噌汁、海苔、漬物類・・・・・   結局、料理カウンターとテーブルを3往復いたしました。

腹八分目(?)で、コーヒーをテイクアウトして、部屋に戻って休憩。正午頃、チェックアウト。

チェックインの際、親切に対応してくれたアジア系の外国人女性のドアマン(ドアウーマン?)に、”今日は、熊野で1泊。明日また戻って3泊します” 彼女は、” ~!(忘れました)”

さて、今回の旅行の私のメインテーマは、湯の峰温泉の ”つぼ湯”。

たまたま、旅行2週間前にNHK BS放送「ゆったり温泉ひとり旅」で和歌山・熊野本宮温泉郷の紹介をとても魅力的に報じていました。”まずい、これでは、当番組の視聴者が、大勢、此処を訪れてしまう!”と危機感を抱き、番組を観るまでは、悠々閑々として宿の予約を怠っていたのでしたが、番組終了と同時に、熊野温泉郷の宿のHPに片っ端からアクセスするも満室、満室、満室・・と5,6軒続いた後、ようやく予約に漕ぎ付けました(家人が、その労を担いました)

旅館のチェックインは15時なので、まだ間があります。その前に、湯の峰温泉(熊野本宮温泉郷の3つの温泉地のひとつであり、他に川湯温泉、渡瀬温泉があり、1,800年前に発見された日本最古の温泉とも云われています)を探索することにしました。

湯の峰温泉は、熊野本宮大社から3kmと近く、熊野詣の旅人たちが湯垢離場(ゆごりば)として利用して来ました。

地元の無料駐車場にクルマを停め、ぶらぶら歩き始めます。中心部に、湯の峰温泉公衆浴場があり、薬湯、一般湯そして つぼ湯 の3種類です。

公衆浴場であるつぼ湯に入るには予約が必要で、予約受付は、朝6時からで1組の持ち時間は、30分。入浴料800円。入浴者は、薬湯、一般湯にも入れます。

つぼ湯は、湯の谷川の河原に温泉小屋が建っていて、その中にあります。そこまで降りて行かねばなりませんが、階段を下る入口は、公衆浴場の窓口で入浴料を支払い番号札を貰った入浴客のみ通ることができます。

つぼ湯の対岸には、源泉が湧き出る場所があり、ここで、何組かの観光客が温泉玉子を作ろうと近くの売店で買ったネットに入った5~10個の玉子を源泉に浸けています。15分位で出来上がり。

一通り見て、決意を固めました。

「よし、明日、つぼ湯に入ろう、  一番乗りで」

クルマに戻り、湯の峰荘をナビに入れます。小高い丘(山?)の中腹にあって所要時間5分も掛かりません。

宿は、温泉、料理 大変気に入りました。唯一最大の欠点は、エレベータが無いので、温泉に行くのに、3Fの部屋から階段を1Fまで降りて行かねばならず、部屋に戻るには階段を上らねばなりません。足の悪い年寄りには厳しい。

夜、家族風呂が空いていれば、寝る前に、もう一度、温泉に浸かろうと階段を下りて行きます。幸いにも「空き」でした。

木造の入口は薄暗く、昭和の時代にトリップしたかのような雰囲気があります。

からだを良く洗い、浴槽に身を沈めます。

薄ぼんやりした風呂場は、天井が高く、大きめの浴槽の湯は熱くなくぬるくなく風情があり、とても気に入りました。暗くて良く見えませんでしたが、僅かな窓(壁の隙間だったか)から外も眺められます。

まるで、TVCMのようなシチュエーション・・・。

高齢読者諸兄姉、覚えていますか。そう、国鉄時代の”フルムーンパス”のTVCMです。高峰三枝子と上原謙でした。昭和58年でしたから42年前になります。今の私たち二人は、当時のCMの二人の年齢を超えてしまっています。(我ながら信じられません)

残念ながらフルムーンパスは3年前に廃止され、今は販売されていません。結局、フルムーンパスの有資格者となって25年、一度も使うことはありませんでした。勿体ないことをしたと今になって思います。

すっかり、お風呂を堪能し、明日に備えて、旅行2日目のこの日は早く就寝。

タイトルとURLをコピーしました