佐久紀行

20240715

7月9日~11日の2泊3日の佐久紀行です。

7月9日 9時30分に出発。関越自動車道練馬ICから上信越自動車道を通って佐久ICまで渋滞もなく途中、PA、SAで食事をしたり休憩したりと、ゆっくり走りました。横川SAで食べた、おぎのやの釜めしは、一つの完成形となって非の打ち処がなく感動ものです。これまで、幾度も食べてきましたが、今回のは、群を抜いてうまく感じました。

高速を降りてホテルに近づくと商店街があって殆どのシャッターが降りていて、地方の凋落を目の当たりにすることとなりました。出発から4時間半。目指すホテル(てっきり民宿とばかり思い込んでいました)に15時丁度にチェックイン。

往時は繁盛していたに違いない老舗のホテルを、いまは、中年夫婦とひとりふたりの従業員とで経営している様子。建物は古いが、それなりの歴史を感じさせる雰囲気。

手続きを済ませ、フロントの向こうのドアを開くと緑が生い茂る中庭があり、飛び石を足を踏み外さぬよう少々慎重に十数歩歩くと、ビニールを天井に張ったパイプフレームの簡易な既製品の雨除けがあります。その下を潜り、眼の先の左右に伸びる通路(このアプローチは、まるでアメリカ映画に出て来るモーテルのような外廊下と各室をハッキリ分ける効果を生み出す、こちらを向いたドア。なかなかの雰囲気です)を右折して、これも十数歩で、予約した部屋に到着です。一番奥の部屋で落ち着けそう。

平均的な部屋を予約していたので、はなから期待していませんでしたので、二つの鍵穴に鍵を挿してドアを開き部屋に入っても特段、何の感慨もありません。2泊のみなら十分です。

18時半の夕食まで3時間あります。無計画で来ましたから、近くの名所を探します。探索時間5分。クルマで20分のところに温泉があるようです。早速、クルマで向かうことにします。ホテルのタオルを忘れません。

示し合わせて入浴時間40分。可もなく不可もない温泉でしたが、中途半端だった3時間を有意義に過ごすことが出来ました。入浴料500円。長時間の運転の疲れを取るには打って付けでした。風呂を上がって温泉施設の中をぶらぶらしていると、施設の売店では、コンニャクを安く売っていて、手に取り裏面を検めると近くに生産工場があることが判りました。減量を心掛けている私は、見過ごすことは出来ず、商品的に悪くなさそうなので1kg二袋を購入。

広間のソファに座り黒酢ドリンクを飲みつつTVで時間調整。

心身をリフレッシュして宿に戻り、いよいよ評価の高い夕食です。

1時間掛けて食べたコースは、丁寧に作った家庭料理的な優しい味で大満足。歯応えのある赤身ステーキは、将に”肉を喰らう”です。この料理で一人5,500円は良心的過ぎます。当初、アルコールは飲まないつもりでしたが、売り上げに貢献しようとビールを注文。エビスプレミアムブラックを初めて飲みましたが、コクと苦みに驚。くこととなりました。こんなうまいビールがあったとは。(長い断酒期間のせいかもしれません)

大満足で夕食を済ませ、寝る前に冷水シャワー。流石、高地の佐久!水道水が冷たい。文字通り冷水でしたが、爽快です。

大画面のTVを見ながら、いつのまにか眠っておりました。

窓を開けると虫が入って来そうだったので(網戸が備えられていない点はマイナスポイント)エアコンを弱く入れ続けていたせいか、少々寒い中で眠っていました。(家人も体の調子を壊したとのこと)

2日目は、8時半の朝食から始まります。典型的な旅館の朝食。これにも満足。食後、中庭にパイプ椅子を出して、木々が朝日を遮る中、コーヒーを啜りながら地元紙(信濃毎日新聞)を読む贅沢。池があり、鯉が泳いでいます。昔は鯉料理も出していたとのこと。

その後、部屋に戻ってTVを観たり、スマートフォンを弄ったりして昼前に外出。無計画だと、つい温泉に向かう傾向があります。源泉掛け流しの温泉(布引観音温泉)が小ドライブの距離にあることが分かって、途中、適当なところでランチにしようとクルマで出掛けます。

国道141号線を走っていると、暖簾が目立つ和食レストランの駐車場が車で溢れています。時間は13:00チョイ過ぎ。これはうまい店に違いないと、信号で方向転換、脇道でUターン、1台分空いた所にクルマを停めます。

店に入って魚メインのメニューを検め、焼きサバ定食、サバの味噌煮定食を注文。二人で4,070円。夜のメニューには、30,000円のコースもあり、店の客をそれとなく見渡しても、地元の余裕のある人たちの御用達の店のようです。口コミを見ると絶賛していました。

大変満足の店を後にして、クルマを走らせます。途中、道の駅で地元野菜の安さに感動。

温泉到着。入口に飲用可の温泉水があって、一口二口、うまいものではありません。

入浴料500円払って、貴重品を50円ロッカーに。風呂場には、二つに仕切られた浴槽と、隅に冷水の浴槽が。水質保全のためか、シャンプー、石鹸でからだを洗うことは推奨されていません(地元民を除く)、もともと、自分は、温泉では、シャンプー、リンス、石鹸を使用せず、歯磨きだけですが、ここでは、歯磨きも憚れましたので遠慮しました。私的には、普通に満足の湯でしたが、家人は大感激。

当初、夜は、宿から歩いて行ける近くの繁華街(前日の夕方、クルマでロケハンしましたが、飲食店の充実ぶりにびっくり)で夕食をと考えていましたが、昨日今日と食べ過ぎだったので、信州の歴史あるスーパー、ツルヤ(行きの道中で店舗の在処を確認済み)でパンでも買って宿で食べようということになり、立ち寄り、品揃えに驚き、明日の最終日、軽井沢にあるツルヤに寄って帰ろうということに。信州への旅行の際は、是非、ツルヤに行って、充実ぶりに驚いて下さい。

ホテルに戻り、買った地元の水のうまさに感動、宿の部屋で飲んだ牛乳(八ヶ岳野辺山高原ジャージー牛乳)に感動した2日目の夜でした。

最終日は、10時にチェックアウト。レシートで確かめたところ、2日目の夕食無しで43,560円。納得の料金です。

JAで野菜を買い込むことを忘れてしまいましたが、軽井沢のアウトレットに寄り、ツルヤで夕食用のパンと、非常時用として賞味期限2年の水2ℓ6本入り2箱をクルマに載せ、復路も休み休みして無事帰還。

水は、段ボール1箱300円台半ばでしたので、東京と較べて200円~300円安い勘定になります。仮に高地の軽井沢から低地の東京まで、20箱(240kg)を積載して移動すると、水を4,000円~6,000円安く買えることになります。240kgの物体を運ぶエネルギーを燃費に換算すると、私のクルマの燃費が11km/ℓ、軽井沢から自宅まで140kmとし、信州でのガソリン価格184円/ℓでしたので、                水を積載しなければ、140÷11=12.727272…ℓの消費                     水を安く買うことによって浮かした4,000円(1箱200円安として)で               ガソリンは、4,000÷184=21.739130…ℓ買えます。                      水を積載しなければ12.72(小数点以下第以下を四捨五入。以下同様)ℓで走れる140kmの距離を、水を積載して12.72ℓ+21.74ℓ=34.46ℓ、すなわち燃費4.06km/ℓ以内で走ることが出来れば経済合理性があるということになります。私のスバルレボーグ1600ccならば楽勝です。ほとんどの読者のクルマが該当すると思います。ご自分の体力(2ℓ6本入り1箱の水は、結構重いです)と、ご自宅の非常用の水を置くスペースを勘案してお決めください。次回、私は決行したいと思いますが、家人の反応次第です。

今回の大満足の佐久旅行は、また来るだろうなと思わせるものでした。1年半に1度くらいの頻度で白馬に行っているのですが、中継地として1泊するには持って来いです。おそらく、同じ宿(次は離れに泊まることになるでしょう)、同じレストランで昼のコース(1万円くらい)、同じ温泉に浸かり、同じスーパーで買い込むことになるかと思います。

佐久はまだの高齢諸兄姉、この夏、避暑に佐久旅行をお試しあれ。

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