「日本一」のカキフライ三度目

20250123

1月20日、痛風薬を貰いに月に一度の大塚クリニック通い。12月の区の健康診断結果を先生に見せて、悪くない数値なので、現行の薬を継続することになりました。診察が終わって16:30。

今日の夕食は、カキフライと決めていて、開店まで、丁度1時間。中途半端な時間ですので、駅の反対側にあるマックで、気分ではありませんでしたが、コーヒーを飲んで時間調整することにしました。

思いの外、店内は込み合っていましたが、幸運にも一番端の席に座ることが出来て、ネットサーフィンをしながら、時間が過ぎるのを待ちます。

17:15。出遅れると、待つことになるかもしれないので、8割方残ったコーヒーを飲み残し用のタンクの口へ注ぎ、店を出ます。大塚駅の構内を北口側から南口側へ突っ切ります。

店は、南口から徒歩1分。17:18に店前に到着。既に老婆(この言い方は、最近、とんと見掛けなくなりました。)(ユーミンの歌詞に出てきますね。)が二人、丸椅子に座っています。二人とも小柄です。80代になるかならないか。

”お早いですね。”と二人に声を掛けると、一人が空いている残りの1席に目を遣りながら掌で差し招きます。”いま、来た処。5時だと思ったら5時半だった。” ”早く来て正解ですよ。開店過ぎに来ると大分待つことになります” 前回(昼でしたが)、まさに私は体験していますので、自信を持って、言い切ったのでした。

17:20。予想外でしたが、店の女性が、二人を店内に招き入れます。流石に、この冬空に高齢女性を外で待たせるわけには行かないと判断したのでしょう。私も二人の後に続きます。彼女たちは、テーブル席へ座り、私は奥のカウンターに座ります。

二人は、共にカキフライを注文。(店は広くはないので、何を注文したかが、難なく分かります。)私は、フード付きの嵩張るコートの処理をどうしようかなと思いながら脱ぎ掛けていると、件の女性が、”お預かりします”と私から受け取り、レジの後ろのコートハンガーに掛けてくれました。

やれやれ、身軽になって、とはいえ、ショルダーバッグ(7年近く前、台湾周遊旅行の際、台中で購入した、とても気に入っている商品です。)は肩に通したままです。不格好ですが、さらにポーチ(貴重品専用)もぶら下げています。(大きなコートは、全体をすっぽり隠してくれるので重宝しています。)

注文するのは、”カキフライ”と、とうの昔に決めてはいましたが、一応メニューを見ることにします。

右隣のスツールの正面に、「日本一 岩手県広田湾産のカキ」と大きく認めてある、ラミネートされたA4サイズメニューには、この店自慢の”カキフライセット 2,000円”とあります。前回より少々(200円?300円)値上げされているのは、やむを得ないですね。

勿論、迷いは、ありません。初志貫徹です。

これを認めながら、「岩手県広田湾」で検索しますと、”国宝級広田湾の牡蠣”や、”岩手県と宮城県の県境に位置する湾。気仙川や周囲の山からミネラル豊富な水が流れ込み、良質な力キが獲れることで知られ” とか、”陸前高田市の広田湾は、世界三大漁場三陸海岸の一角をなす、豊かな資源を誇る漁場です。かきは豊洲市場でも最高の評価を受けており、わかめやほたて貝などもその品質が高く評価されています。清流気仙川を通じて山からの栄養分が流れ込む内湾と、親潮由来の栄養分と黒潮由来の栄養分が混ざり合う外湾を有する、恵まれた環境で高品質の海産物が育ちます” などなど 最高評価です。

更にグーグルマップで調べてみますと、確かに、湾の形状が、牡蠣の生育に適しているんだろうなと思われます。最寄りは大船渡線陸前高田駅(鉄道駅からBRT(bus rapid transit)(バスを基盤とした輸送システム)要するにバス停留所になっています)のようです。

岩手県に行く機会があれば、是非、現地で牡蠣を食べてみたいと思いました。

閑話休題。

さて、いよいよ注文です。ここで、迷いました。

本来、ホール係の例の女性に注文すべきだが、少し離れた所で、続けて入店してきた二組の客に応対しています。

或いは、カウンターの向こうで調理に勤しんでいる中年男性に注文しようかと。

その間、数秒。すると、ぎりぎりのタイミングで、八分目程、水の入ったグラスを持って、再び、彼女が近づいて来ました。

”ご注文は?”と私の前にグラスを差し出しながら尋ねます。メニューに”生ビール”の項があって、グラスビールは300円と書いてあったなと頭をよぎりましたが、その思いを振り切り”カキフライセットを”と応えます。

私の注文直後に、男性一人客が私の右隣に1席空けて座り、”生ビールとカキフライ!”と告げます。時すでに遅し。

待つこと、10分前後。期待感に満ちたこの待ち時間に、ほかのメニューも仔細にチェックします。どれも美味そう。月に一度は、必ず大塚ですので、次回は別なメニューにするか、それともカキフライか。

そもそも欧米では、”Rの付かない月には牡蠣は食べるな”と言われています。すなわち、January,February,March,April,September,October,November,December⇒食べてよし

May,June,July,August,⇒食べるな

そうなると、2月、3月、4月はカキフライで行けます。

そうこうするうちに、やって来ましたカキフライwithキャベツ、マカロニサラダ、タルタルソース、辛子、レモン小片の皿、ライスに熱い味噌汁。

大ぶりのカキフライが5ケ。私は、醤油党ですので、3ケは本流のソースで、2ケは醤油で食べることにします。タルタルソースは、好きではありませんが、それぞれに少しずつ付けて味を重層的にします。

最初の儀式は味噌汁から。なによりも熱いことが私の最大関心事です。満足の熱さです。

いよいよです。まず、1個にソースを掛けます。いちどき(この場合は3個)には掛けません。醤油にしてもソースにしてもその都度、掛けます。辛子とタルタルソースを付けます。

一口(カキフライの半分ほどの量)を口に入れます。続けて、ごはんを少量。もぐもぐと咀嚼します。

よし!看板に偽りなし、「日本一」に異を唱えること能わず。うまいの一言。

続けて醤油、ソース、醤油、ソースとカキフライを堪能します。キャベツ、マカロニサラダも絶品。東京で、ここまで美味い牡蠣フライは、食べたことがありません。過去2回、ここで食べましたが、今回が一番おいしく感じました。

次回2月も、カキフライになりそうです。

高齢読者諸兄姉、大塚にお寄りの節は、是非、カキフライを。「洋食GOTOO」です。

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